農業農村工学会誌
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オープン型パイプラインにおけるスタンド溢水防止の新方法
前川 勝朗後藤 秀樹
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2010 年 78 巻 4 号 p. 295-298,a1

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抄録

福島県会津若松市の門田幹線管路はオープン型パイプラインで脈動現象が生じスタンドの一部で溢水するという課題を有していた。本地区(特に10号スタンド)では施設周辺が宅地化し,10号スタンドを別の場所に新設し,これまでのスタンドは廃止することとなった。本報では,現地での水理諸元をもとに行った水理模型実験と水理基礎実験の結果を示した。2次水槽直下流の敷設管路床が緩勾配な場合には,2次水槽流入部のシール高は確保せずとも,管内が開水路の流れになっても管内流況に特に問題はなく,下流側に位置するスタンドはスムーズな流況であることが水理模型実験によって把握され,現地において顕著な改善が確認された。

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© 2010 公益社団法人 農業農村工学会
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