農業農村工学会誌
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超音波法を用いたPC管の部材厚測定手法の現地適用性
宇都宮 淳伊藤 保裕土田 百合子小泉 和広毛利 栄征
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2010 年 78 巻 5 号 p. 399-403,a2

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抄録

近年,(独)水資源機構が管理する水路施設において,PC管の破損による大規模な出水が生じている。PC管の破損の原因となるカバーコートモルタルの薄肉化は,PC管の外周部において進行するため,管を掘り出さない限り劣化状況の確認は困難である。そこで,超音波を用いた管内からの非破壊調査にて,PC管カバーコートモルタルの健全部の厚さの測定手法について検討し,実際の現場における適応性の確認を行った。本検討で示した超音波法により,PC管のカバーコート厚を評価に必要な精度で測定できることが確認された。本手法は,突発的な破裂のリスクを含み維持管理計画が非常に立てにくいPC管の健全度評価を行う上で有効な手段となると考えられる。

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© 2010 公益社団法人 農業農村工学会
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