農業農村工学会誌
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岩堂沢ダムの施工および管理段階の資機材搬入計画について
斉藤 幸一鈴木 良郎小玉 光二菅原 和也
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2010 年 78 巻 5 号 p. 415-418,a2

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抄録

岩堂沢ダムは,大崎市ほか3町の水田10,425haを受益とする国営かんがい排水事業「大崎地区」の水源として建設された重力式コンクリートダムである。本ダムを設置した大谷川支流岩堂沢の地形はきわめて急峻であり,最短経路となるダム下流からの既設道路はなく,また上流からは分水嶺を越える遠距離ルートの林道のみであった。このため,計画時点から施工時の資機材搬入方法やダム完成後の維持管理方法を重要課題の一つとして検討を重ねてきた。本報では,ダムの計画,設計,施工時における主要な技術課題を紹介するとともに,ダムサイトへの進入路線計画,施工段階での資機材搬入計画の比較検討,ならびに維持管理段階における考え方等について報告する。

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© 2010 公益社団法人 農業農村工学会
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