農業農村工学会誌
Online ISSN : 1884-7196
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地球温暖化に伴う降水特性の経年変化
近森 秀高工藤 亮治永井 明博
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2011 年 79 巻 12 号 p. 909-912,a1

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抄録

わが国における近年の地域確率日降水量の経年変化を検討し,地域差はあるものの,地域確率日降水量は全国的に増加傾向にあることを示した。また,地域気候モデル(MRI-RCM20)によって推定された100年後の月平均日降水量に基づき複合ポアソンモデルを用いて日降水量時系列を模擬発生させ,これを対象とした極値解析により,札幌,敦賀,岡山,鹿児島の4地点における確率日降水量が将来増加することを示した。今後の降水の将来予測に関わる問題として,地球温暖化への適応策推進のために時空間的に高解像度の将来予測が公開される必要性と,農業農村工学分野に必要な降水の将来予測の明確化,気候モデルによる予測の信頼性評価の重要性について指摘した。

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© 2011 公益社団法人 農業農村工学会
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