農業農村工学会誌
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気候変動に伴う農地・農業用施設に関する影響評価
平岩 竜彦松田 光平川久保 素尚松山 茂生
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2011 年 79 巻 12 号 p. 929-933,a2

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抄録

地球温暖化が加速度的に進行する中で,気候変動に伴う降雨強度の増加などが農地に深刻な影響を及ぼすと予測されている。RCM20に基づき,将来の確率雨量を30地区で予測した結果,大半の地区で増加傾向,一部の地区で減少傾向となった。排水不良,土壌侵食,乾燥化に対する1/10年確率雨量等の変化が及ぼす影響を調べるため,モデル地区を設定し検討した。その結果,排水路のピーク時の水位上昇,土壌侵食量の増加,一部の地区で純用水量の増加が予測された。また,気候変動下の排水流量の増加傾向から,耐用年数以外の要因による排水路の更新時期を検討する必要性が示された。気候変動に対する適応策の基本方針は,影響に配慮しつつ維持管理や補修などによる施設の有効利用を行い,更新時はその時点の気象条件に基づいて施設諸元を再検討することが必要である。

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© 2011 公益社団法人 農業農村工学会
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