2013 年 81 巻 3 号 p. 203-206,a2
平成22年10月には愛知県名古屋市において「生物多様性条約第10回締約国会議」(COP10)が開催され,生物多様性の保全に関する今後の世界目標となる「戦略計画2011-2020(愛知目標)」などが決定されており,このような国内外の情勢の変化を踏まえ,平成24年2月に「農林水産省生物多様性戦略」が改定されている。農村振興局では,農業農村整備事業の環境配慮に当たり,生態系配慮の一層の効率的・効果的な取組みを推進するため,事業対象地域全体の生物の潜在的な生息可能性(生息ポテンシャル)を的確に把握・予測する定量的評価システムの開発を行ったので,その概要について報告する。