農業農村工学会誌
Online ISSN : 1884-7196
Print ISSN : 1882-2770
農業用パイプラインの現地載荷試験による損傷度評価
伊藤 久也鈴木 哲也
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 82 巻 1 号 p. 23-26,a2

詳細
抄録

近年,農業水利施設の維持管理の重要性が増す中で既存施設の損傷や劣化現象の検出・評価が重要な技術的課題となっている。本報の対象である農業用パイプラインは,土中に埋設されている構造的特徴から目視による損傷検出が困難であり,弾性波を用いた機能診断が数多く試みられている。本報では,供用条件下の既設RC管にひび割れ荷重(規格値)の80%を基準値として載荷し,その際に発生するAEの特性から損傷度評価を試みた結果を報告する。検討の結果,AEパラメータは載荷過程の進行に伴い変質し,除荷時のAE発生挙動と材料損傷との関連が示唆された。

著者関連情報
© 2014 公益社団法人 農業農村工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top