農村の居住集中地域では,市街地と同様に,雨水排除が重要である。その流路の中に浸透工法を導入することにより,コストを大きく削減できる。浸透によって流出量が削減され,調整池・調節池などの建設・メンテナンスコストが削減されることが一つの理由である。また汚濁物質が浸透部材に懸濁態で捕捉あるいは溶存態で吸着されることにより,流出が削減されるので,処理施設の建設・メンテナンスコストが削減されることがもう一つの理由である。前者については,Infoworksという現在最新鋭の水文モデルを用いて解析した。後者については,おもに研究例を紹介した。農村における居住地集中地域の具体例としては,大潟村の総合中心地をイメージした。