農業農村工学会誌
Online ISSN : 1884-7196
Print ISSN : 1882-2770
福島県における復旧・復興の現状と課題
菊地 和明藤本 弘樹長岡 学
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 84 巻 7 号 p. 591-594,a1

詳細
抄録

本県は南北に走る阿武隈高地と奥羽山脈の二つの山系により,東は太平洋に面する浜通り地方,西は日本有数の豪雪地帯として知られる会津地方,その間の中通り地方に三分される。平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により,本県では最大震度6強が観測され,津波被災とあわせて,農地・農業用施設などの4,358カ所が被災し,その被害額は2,303億円に上った。津波被災を受けた農地と放射能漏れ事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所は,浜通り地方に位置している。本報では,ほかの被災県と異なる様相を呈している本県の被災および復旧・復興の現状と課題を述べる。

著者関連情報
© 2016 公益社団法人 農業農村工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top