「農業農村整備に関する技術開発計画」(農林水産省農村振興局,2017年)においてICTの導入による農業分野のさまざまな情報の効率的収集と提供が重点課題として挙げられている。本報では,屋外データの効率的な収集とデータベースを利用した収集データの利用評価に焦点をあて,手軽に設置してデータを収集できる「手に乗るWeb観測点」を開発,実際の柿圃場と大豆圃場の雨量・土壌水分および用水脇の雨量・水位観測に適用し,評価を行った。その結果,機器は信頼性があり,取り扱いやすく,効率的に自動的なデータ収集を行え,労力と費用を節減することを確認できた。