2020 年 88 巻 5 号 p. 361-364,a1
わが国では,目指すべき未来社会の姿として「Society 5.0」と名付けた超スマート社会を提唱している。農村におけるSociety 5.0の実現に向けては,スマート農業の社会実装に必要な環境整備の一環として,総務省が進める光ファイバの整備と連携しながら,無線局等を整備することでスマート農業に適した情報ネットワーク環境が構築できるよう検討することとしている。本報では,農村での利用が期待される無線(LPWA,BWA,5G)や,農村で先進的にICTを活用している自治体(岩見沢市,塩尻市,伊那市),令和2年度から行う新規調査事業「土地改良施設情報基盤整備推進調査」の検討概要等を紹介する。