農業用水門のうち中小規模の水門は,監視システムが整備されておらず,水門管理に関する経験やノウハウの継承が課題である。また沿岸部の水門は,河川,港湾など管理者が異なるため,管理者間の連携を図り,地域一体の防災対応が必要となっている。このため農業用水門を一元的に監視することが可能な水門監視システムの開発を行っており,カメラシステムの試作機を用いた現地試験では,AIを用いることにより形や色の異なるゲートの位置を高い精度で認識することができた。またステレオカメラによるゲート高さと水位の計測が可能であることを明らかにした。