農業土木学会誌
Online ISSN : 1884-7188
Print ISSN : 0369-5123
平成12年有珠山噴火報告
国光 正博
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 69 巻 3 号 p. 259-264,a2

詳細
抄録

平成12年3月31日に北海道の有珠山が噴火した。噴火位置が虻田町市街地, 洞爺湖温泉町に非常に近い山麓のため, 住民の生活や観光産業, 道路, 下水道などの公共施設に与えた被害は大きかった。しかし, 火山灰の放出量が少なかったことから降灰による農地被害は報告されなかった。火山性地震や噴石, 地殻変動による農地・農業用施設の被害報告は9カ所で約1億4千万円となった。避難時期が作物の育苗時期と重なったために, 苗の枯れ死, 生育の遅れなど約2億9千万円の農業被害が想定されている。北海道農政部は噴火被害に対する営農対策を立てて現地に専門技術員を派遣して対応するとともに, 大噴火に移行した場合の災害復旧対策を検討した。

著者関連情報
© 社団法人 農業農村工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top