農業土木学会誌
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ボリビア渓谷地域における土壌保全対策のための開発手法
吾郷 秀雄四野見 悠喜男団 晴行
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2001 年 69 巻 9 号 p. 993-998,a3

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抄録

中南米地域の土壌侵食は, 人口増加や土壌保全を考慮しない機械化農業の普及により, 近年一層激しくなっている。緑資源公団では1999年度から, 土壌侵食が激しいボリビアの渓谷地域において土壌侵食防止対策のための実証調査を開始した。本報においては, 土壌保全対策のための「開発手法」について考察する。当初はファーミングシステム開発 (FSD) 手法の導入を考えていたが, 調査の結果, 農家世帯レベルだけでなく農村システムの各段階における問題が明らかになり「土壌保全対策と農村開発を一体的に実施」することが必要となった。このため, 農家世帯・集落・村の各レベルの問題解決を行う「農村システム開発手法」による実施が必要になった。

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© 社団法人 農業農村工学会
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