農業土木学会誌
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仮想訪問行動による都市農村交流施設の事前経済評価
合崎 英男
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2003 年 71 巻 12 号 p. 1069-1072,a1

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抄録

都市農村交流施設は, 都市住民が施設を訪問し, 財・サービスを購入・消費することで, その役割を果たす。したがって, 施設整備にあたっては, 当該施設を訪問する可能性のある都市住民による事前評価が重要となる。これまで施設評価に適用されてきたトラベルコスト法では, 整備以前にデータを入手することが困難である。CVMや仮想的トラベルコスト法では調査コストがかさむ危険性がある。本報では, 農業・農村環境体験公園を題材に, 選択実験による都市農村交流施設の事前経済評価の手順とその有用性を示した。ただし, 現在のところ選択実験の適用例は限られており, 実務レベルでの利用には, 事例研究の積み重ねが必要であることを指摘した。

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© 社団法人 農業農村工学会
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