めまぐるしく変わる国内・国際情勢の中で, ODAにかかわる案件の創出の段階から深くかかわる民間コンサルタントとしては, 時代の趨勢や世界情勢をキャッチするアンテナを張り, 常に国際感覚を磨いておかなければならない。
このため, わが国の開発途上国援助の指針と言える「政府開発援助大綱」, これを受けての「政府開発援助に関する中期政策」に述べられている「重点項目」の中で, 農業開発案件に関係の深い事項を主として整理し, 認識を新たにしたい。さらに, これに沿った形で農業開発案件創出を行う上でのいくつかの問題点や難しさを明らかにし, これをクリアして今後の案件創出を行うのに, 何らかの参考に資していただきたい。