農業農村工学会誌
Online ISSN : 1884-7196
Print ISSN : 1882-2770
小動物類の生息に配慮した葦簀 (よしず) 型フリュームを用いた用水路整備
富岡 誠菊池 暁吉田 秀樹
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 75 巻 11 号 p. 1006-1007,a3

詳細
抄録

埼玉県においても, 生態系に配慮したさまざまな整備手法が導入されてきたところである。「種足野通川地区 (北埼玉郡騎西町)」では, 平成9年度に県営ほ場整備事業「担い手育成型」として採択され, 農地区画を1ha以上の大区画に拡大し担い手集積を進めている。平成18年度の用水路工事に当たり,「カエルやヘビ等の小動物類が這い上がれるように」をコンセプトに, 自然素材の「葦簀 (よしず)」を製造段階で貼付けた「葦簀型ブリューム」やステンレス製パイプを用水ブリュームに架け, 塩ビパイプと一体化させ流水面に浮かせた「カエル・ヘビの脱出装置」を設置した。本報では, 生態系に配慮した用水路の施工事例を紹介する。

著者関連情報
© 社団法人 農業農村工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top