農業農村工学会誌
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植生沈砂池の赤土等流出防止対策効果
砂辺 千寿子野原 研人島袋 進冨坂 峰人
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2007 年 75 巻 7 号 p. 638-639,a3

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抄録

沖縄をはじめとした亜熱帯地域では, 農地からの赤土等の流出により公共水域が汚染され, 大きな社会問題となっている。このような背景から, 沖縄県では水質保全対策事業(耕土流出防止型)を導入し, 沈砂池の設置等, 土木的対策を講じているところである。しかし, 赤土等を公共水域へ出さないための最終施設である沈砂池は再降雨後の流入水により沈砂池内に堆積した土砂が巻き上げられ(再懸濁), 公共水域に濁度の高い濁水が排出される場合もある。ここでは, 石垣市盛山地区に試験的に造成した植生沈砂池において, 植生導入によって期待される再懸濁低減効果ついて検証試験を行ったので, その概要を報告する。

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