群馬県南部に位置する藤岡南部地区では, 経営体育成事業により水田地帯約100haの区画整理を実施している。事業実施中に, 地区一帯にわたって群馬県では絶滅したと思われていた県指定絶滅危惧種 (ヤリタナゴ・マツカサガイ等) が確認されたため, この保護のための生息環境に配慮した排水路設計・施工を, 地域住民や保護団体とともに実施した事例の報告と, 保護対策を地元住民と共同で行ったことにより, 住民の農村環境保護に対する意識が高まり, 維持管理に対する積極的な取組みも行われるようになったので, 併せて紹介する。