農業農村工学会誌
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最上小国川地区におけるハーフコーン型魚道整備
下山 智弘高橋 賢一
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2008 年 76 巻 11 号 p. 1014-1015,a2

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抄録

山形県の最上川水系は,「魚類の遡上環境の改善を積極的に推進するモデル河川」に選定され, 所管ごとに条件整備が行われている。舟形町を流れる最上小国川は, 見事な天然アユが釣れることで知られ, 解禁日は全国からの釣師で賑わうが, その大堰頭首工において魚道改修工事を実施した。従来のバーチカルスロット形式からハーフコーン形式に変更し改修することにより, 土砂の堆積状況や流況が大幅に改善されたほか, この夏に実施された魚類遡上調査結果からは, 改修前より多くの魚が通過していることが推定された。本報では, コンクリートニ次製品を使うことで工期短縮とコスト縮減を図ったことや維持管理の簡便性ついても報告する。

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