埼玉県は, 河川や農業用水などの水辺面積が県土の5%を占め全国4位, 河川だけでは3.9%で全国1位である。この川の資産を活用し, 水辺を県民が親しめる空間にするため川の再生に取り組むこととなった。県民誰もが川に愛着を持ち, ふるさとを実感できる「川の国埼玉」を実現するため, 県は「安らぎとにぎわいの空間創出」と「清流の復活」を2本の柱とした「川の再生、基本方針」を策定し,「川の再生」に取り組むこととしている。そして, 川の再生が県 民運動として県内各地に広がり, 川が地域の共有資産として広く県民に認識され, 各地で地域による持続的・自立的な維持管理が行われることを目標としている。本報では, この目標の実現に向けた推進および実施内容を紹介する。
