今や環境問題は地球規模で論じられており,環境に対する意識は年々高まりをみせている。公共工事に携わる者として環境問題はより一層真剣に取り組む必要があると強く感じている。広域営農団地農道整備事業奥三河地区では,これまで道路工事に伴い大量に発生する枝葉や根株といった有価物とならない伐採木の処理に苦慮していた。近年,伐採木を破砕し現場内で緑化基盤材として再利用する工法が普及し始めてきたため,平成16年度より環境負荷の低減およびコスト縮減に向けた取組みとして本工法の検討を開始した。ここでは工法選定に当たり注意した点や試験施工の結果について紹介する。