農業農村工学会誌
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岩手・宮城内陸地震に対する行政の対応について
須田 直也
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2008 年 76 巻 8 号 p. 701-702,a1

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抄録

震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震は, 死者13名, 行方不明10名, 山間地を中心に甚大な被害を及ぼした。地震発生から約1カ月が経過し, 被災住民の仮設住宅への入居が始まり復興が進んでいる。地震発生後まもなく東北農政局では災害対策本部を, 整備部では土地改良施設災害対策本部をそれぞれ設置し地震対応にあたった。本報では, 被害概要, 局の初動対応, 地震により国内最大級の大規模地すべりの末端が荒砥沢ダムに流入したが, その被害状況とその後の対応, 政府現地連絡対策室への支援, 災害応急用ポンプの支援, 農村災害復旧専門技術者の支援など, 局としてできる限りの地震対応を行っておりその内容について報告する。

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