2019 年 15 巻 2 号 p. 2_112-2_118
本研究では,大学の産学連携部門のURAが提案した福祉・介護施設におけるユニフォームをテーマにした組織間連携を事例として,本学におけるURAの機能や役割の拡張について検討を行なった.本事例では,URAは研究担当者としての立場から自大学にこだわることなく最適なシーズを探索・選定し,3者による組織間連携を構築し,契約から資金面までを含む共同研究全体のマネジメントを行なった.その結果,ユニフォームをデザインし試作まで行なうことができた。本事例を考察し,URAの機能と役割の拡がりについて,その有効性を明らかにする.