抄録
産総研が実施する地域中小企業支援型研究開発事業は,産総研や中小企業の持つ技術シーズの製品化を目指す事業である.本事業の中間評価において,3つの意見が述べられた.(1)事業化・実用化率は評価できる水準,(2)事業の社会的認知度が低くPRが必要,(3)経済効果向上を見込んだ戦略策定が課題.産総研は,連携した中小企業等のフォローアップ調査により浮かんだ課題をフィードバックするなど適切なマネジメントを行ったことから,高い成功率を達成したともの考える.また,中小企業経営者を顧客と意識し,産総研を活用したくなるようなPR資料の作成を行った.18年度事業の課題提案に当たっては,中小企業とのビジネスプランの検討を義務付け,採択課題の審査においても重視した.