産学連携学
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特集 産学連携プロジェクト成否の分水嶺(その2)
産総研が実施する中小企業連携による産業技術振興事業の効果と評価
泉 和雄
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2006 年 3 巻 1 号 p. 1_32-1_37

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抄録
産総研が実施する地域中小企業支援型研究開発事業は,産総研や中小企業の持つ技術シーズの製品化を目指す事業である.本事業の中間評価において,3つの意見が述べられた.(1)事業化・実用化率は評価できる水準,(2)事業の社会的認知度が低くPRが必要,(3)経済効果向上を見込んだ戦略策定が課題.産総研は,連携した中小企業等のフォローアップ調査により浮かんだ課題をフィードバックするなど適切なマネジメントを行ったことから,高い成功率を達成したともの考える.また,中小企業経営者を顧客と意識し,産総研を活用したくなるようなPR資料の作成を行った.18年度事業の課題提案に当たっては,中小企業とのビジネスプランの検討を義務付け,採択課題の審査においても重視した.
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© 2006 特定非営利活動法人 産学連携学会
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