本研究では,パイロットスケールの蓄熱燃焼装置 (Regenerative Thermal Oxidizer:RTO) を使用し,代表的な揮発性有機化合物 (Volatile Organic Compounds:VOC) であるトルエンの分解におけるRTOの熱交換特性を,処理対象ガス流量1,090~2,550kg・h−1,トルエン燃焼温度973~1,173K,蓄熱体充填高さ0.9~1.5mおよびバルブ切換インターバル60~180sの条件下で調べた。
本実験結果より,トルエンおよび補助燃料LPGの燃焼熱量から算出した本RTOの熱交換効率は,処理流量1,810kg・h−1および蓄熱体充填高さ1.5mの条件下で約0.95の最大値が得られた。さらに,蓄熱体充填高さを1.5から0.9mにすると蓄熱体による処理対象ガスの予熱量が減少するため,トルエンの燃焼熱だけでRTOの運転継続に必要な熱量が得られる自燃濃度は340から530ppmに上昇した。