廃棄物資源循環学会論文誌
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自治体の廃棄物施策による波及的影響の差異を考慮したレジ袋削減のライフサイクル評価
西島 亜佐子中谷 隼
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27 巻 (2016) p. 44-53

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抄録

レジ袋は一度使用されただけで廃棄されることもあるが,自治体指定のごみ袋が導入されていない自治体ではごみ排出袋として再使用されることもある。また,プラスチック製容器包装 (容リプラ) の分別収集が実施されている自治体では,レジ袋の削減は容リプラのリサイクルにも影響を与える。そのため,小売店が実施するレジ袋の配布削減による効果は,各店舗が立地する自治体の廃棄物施策の実施状況にも依存する。こうした背景から,自治体の廃棄物施策による波及的影響の差異を考慮して,ライフサイクル評価 (LCA) によってレジ袋の配布削減による温室効果ガス (GHG) 削減効果を算定した。その結果,レジ袋の配布削減がレジ袋のライフサイクルに与える影響のみを考慮した場合は,立地自治体にかかわらず削減効果はほぼ等しくなったが,他製品への波及的影響も考慮した場合は,ごみ排出袋としての再使用や容リプラとしてのリサイクル等,レジ袋が有効利用されていた自治体ほど効果は小さくなることが示された。

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© 2016 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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