廃棄物資源循環学会論文誌
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論文
全国のごみ組成調査データを用いた食品ロス発生分析および調査実施上の課題
小泉 裕靖
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2020 年 31 巻 p. 47-54

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抄録

本研究は,全国のごみ組成調査等のうち食品ロスが把握できる調査を収集し,比較分析等により食品ロスの発生に関する傾向や特徴の把握を行うことを目的としている。これらを補完,検証するためにごみ組成調査を実施し,留意点や課題を明確化した。結果としては,家庭系では,人口密度が高くなると直接廃棄割合は減っていくこと,食べ残しは人口密度との相関は小さいことが示唆された。一方,事業系の直接廃棄については,人口密度が高い都市のほうが割合は減っていく傾向を示したが,家庭系に比べてその相関は小さいことが示唆された。また,食べ残しに関する調査数が少なく,特に事業系における調査の拡充が必要であることも示した。食品ロスに関わるごみ組成調査の実施にあたっては,食べ残しの分類方法,分類不能物の取り扱い,容器と内容物の分離,過剰除去の取り扱いが,今後の課題となることを示した。

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© 2020 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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