日本看護研究学会雑誌
Online ISSN : 2189-6100
Print ISSN : 2188-3599
ISSN-L : 2188-3599
救命救急センターICUに入室した患者の不安とストレスに関する研究
久米 翠叶谷 由佳佐藤 千史
著者情報
キーワード: ICU, PTSD, ストレス, 不安, 救急医療
ジャーナル フリー

2004 年 27 巻 5 号 p. 5_93-5_99

詳細
抄録
  本研究は救命救急センターICU・CCUに入室した患者の不安やストレス等の精神的問題の実態について縦断的に明らかにすること,看護師の患者の不安についての認識を明らかにすることを目的とした。救命救急センターの成人患者と受け持ち看護師各25名を対象に,患者については入室時と入室後1ヶ月の2回の調査を,看護師については入室時の1回の調査を実施し,以下の結果が得られた。
  1)入室後1ヵ月の調査まで終了した患者は14人で,ICU入室後一ヵ月の抑うつ症状やPTSD症状の得点は高得点を示し,抑うつ症状が陽性の者は57.1%, PTSD症状では35.7%であった。2)患者の入室中の不安と看護師が認識している患者の不安は,相関関係を認めなかった。このことから,ICU退室後の患者の精神的フォローを充実させていく必要性があるとともに,患者の不安やストレスに関する研究が進められ患者理解を深めていく必要が示唆された。
著者関連情報
© 2004 一般社団法人 日本看護研究学会
前の記事
feedback
Top