抄録
本研究の目的は,大学病院の新卒看護職の職場環境及びアサーティブネスとバーンアウトリスクとの関連を明らかにすることであった。日本の病院要覧に掲載された全大学病院102のうち看護部長から了解の得られた20の病院に2003年4月に就職した1203人の新卒看護職を対象とし同年6月質問紙調査を実施した。多重ロジスティック回帰分析の結果,身体的疲弊感は,過去1年間の家族の重病,リアリティ・ショック,職場満足,仕事量,超過勤務,転職希望,同僚の相談相手とアサーティブネスに,情緒的疲弊感・非人間化では,過去1年間の自分の重病,給与満足,仕事量,超過勤務,転職希望,その他の相談相手とアサーティブネスに,個人的達成感では,臨床領域,過去1年間の家族の重病,配置満足,先輩の相談相手とアサーティブネスと関連していた。低いアサーティブネス得点は,バーンアウトリスク全ての下位尺度の予測因子となる可能性があることが明らかとなった。