日本看護研究学会雑誌
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大学病院に勤務した新卒看護職者のリアリティ・ショックに関与する要因
糸嶺 一郎鈴木 英子叶谷 由佳佐藤 千史
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2006 年 29 巻 4 号 p. 4_63-4_70

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抄録
  新卒看護師はリアリティ・ショックを経験しやすい。本研究では,新卒看護師のリアリティ・ショックの実態及びその関連要因を明らかにすることを目的とした。
  大学病院及び大学の付属病院に勤務した940名の新卒看護師に調査を行ない,その結果からリアリティ・ショックに関連する複合的要因として,男性,病院の所在地が東京以外,身体的疲弊得点4.17以上,仕事量が大変多い,職場を変わりたい,全く別の仕事に就きたい,アサーティブ得点-22以下,があげられた。
  男性であることがリアリティ・ショックと関連しており,男性は少数のため,相談や自己表現の不足が関与していると考えられた。身体的疲弊感に関しては,新しい環境による疲労ではなくリアリティ・ショックの症状の可能性も視野に入れてサポートする必要がある。また新卒看護師の思いなどを意識的に表出させることやアサーション・トレーニングを取り入れるなどの心身共に援助するシステムの構築が望まれる。
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© 2006 一般社団法人 日本看護研究学会
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