抄録
本研究では,院外の機関・職種との連携や社会資源を活用する退院支援(院外連携)が必要であると予測される患者や家族を早期に把握するための早期退院支援スクリーニング票を特定機能病院に導入し,スクリーニングの妥当性を検討することを目的とした。スクリーニング票は6項目からなり,1項目でも該当すれば院外連携の必要ありと判定した。入院患者227名を対象とし,入院時と退院時に質問紙調査を行った。
その結果,1)スクリーニング票の敏感度は68.6%,特異度85.0%であり,院外連携を必要とする対象者の把握漏れは少なかった。2)院外連携の必要の有無と院外連携の実施の有無の間には有意な関連があった。また,院外連携を実施した群は未実施群に比べ,スクリーニング項目に該当する割合が有意に高く,スクリーニング票は院外連携が必要な患者を予測できることが示された。以上から,スクリーニングの妥当性について一定の評価ができた。