抄録
本研究では,褥瘡に対する訪問看護の標準化のためにパスを作成し,その効果について検討した。対象となった看護職者はパス群29人,通常群32人,利用者数はパス群のべ90人,通常群のべ102人であった。パス通常群間で看護職者が看護を提供した利用者のブレーデンスケール,DESIGN,褥瘡の表面積に明確な差はなく,看護職者の褥瘡看護の知識にも差はなかった。しかし,意識の1項目で介入前にパス群が有意に通常群に比し,意識が低かったのが,介入後には有意に向上しており,看護職者の褥瘡に対する訪問看護の標準化に効果がある可能性が考えられた。また,パスのバリアンス分析より,1週目の栄養の細項目である体重測定やアウトカムの栄養評価の細項目,検査の細項目の表現方法について検討が必要であること,利用者のADLを促進させるための家族への支援方法や医師との信頼関係の構築についての技能を向上させる教育が必要であることが考えられた。