抄録
本研究は,全国3年課程看護学校474校の学校長を対象に地域貢献の実態を明らかにすることを目的とし,182校の有効回答を得た。住民が参加できる,又は学生が行う地域貢献活動として「学園祭」が6割を占めていた。その他では,「ボランティア活動」が最も多くあげられた。
今後の地域貢献活動の予定がないと答えたのは約3割であり,その理由は「現状の活動で十分である」「人材が不足している」を挙げていた。学校長は,地域と連携していくことが重要という考えを挙げていた者が多かったが,「踏み込めない」という考えも挙げていた。開設後年数30年以上の学校は30年未満の学校に比して,教員が「住民対象の看護相談」を有意に多く行っており, 「入学倍率」 「進学率」過去3回の「看護師国家試験合格率」が有意に高かった。30年未満の学校では,30年以上の学校に比し,教育理念,教育目標の文言に「地域」が有意に多く入っていた。