日本看護研究学会雑誌
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使用後紙おむつの臭気に対する発酵資材の消臭効果の検討
新野 峰子
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2011 年 34 巻 1 号 p. 1_131-1_135

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抄録

 本研究では,汚物室の臭気の原因となっている使用後紙おむつの消臭方法に,生ゴミなどの消臭に使用されている発酵資財 Effective Micro-organisms(EM)を使用し効果を検討した。
 材料は,療養病棟に入所する30名の患者から提供を受け,同じ患者の尿と便を一定量に分け被験者内比較した。対照群と,EMの液状とペレット状,米糠を使用した実験群を,無作為割り付けし実験を行った。
 効果の判定は,6段階臭気強度表示・9段階快不快表示と臭気測定器による測定値,ガス検知管によるアンモニアガス濃度測定値で行い,以下のことが明らかになった。
 使用後紙おむつからは臭気物質として,アンモニアガスが発生しており,発酵資財(EM)は,消臭効果がある。

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© 2011 一般社団法人 日本看護研究学会
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