日本看護研究学会雑誌
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健康な女性に対するタクティールケアの生理的・心理的効果
酒井 桂子坂井 恵子坪本 他喜子小泉 由美久司 一葉木本 未来河野 由美子橋本 智美北本 福美
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2012 年 35 巻 1 号 p. 1_145-1_152

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抄録

  研究目的は,タクティールケアが及ぼす生理的・心理的効果を明らかにすることであった。
  健康な女性10名に,タクティールケア施術を25℃の室内でベッド上臥床し,背中10分,両足20分を行い,タクティールケア施術前後の生理的・心理的反応の変化を測定した。生理的反応の指標は,①体温・脈拍・血圧,②体表温度,③身体的自覚反応9項目5段階評価(実践記録を内容分析して抽出した自作調査表)を測定した。心理的反応の指標は,④気分・感情の状態を『日本語版POMS短縮版』で測定した。
  結果,タクティールケア施術前と施術直後,30分後,60分後を比較した結果,バイタルサインに変動はなかった。体表温度は,施術前と比較して有意な差があり,上昇した。足が最も変化が大きく,施術後60分温かさを維持した。自覚した身体的反応は,ほぼ全員が「気持ちいい」「眠くなった」「温かくなった」と回答した。POMSでは,「怒り-敵意」以外のすべての項目で有意差があった。

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© 2012 一般社団法人 日本看護研究学会
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