日本看護研究学会雑誌
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腰背部温罨法における湿熱法と乾熱法によるリラクセーション効果の比較
金子 眞由美乗松 貞子
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2012 年 35 巻 4 号 p. 4_37-4_46

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抄録
  本研究では,腰背部温罨法における湿熱法と乾熱法の方法を用いて,リラクセーション効果の違いを比較した。対象は健康な男子看護学生11名とし,43℃の蒸したバスタオルを腰背部に直接貼用する湿熱法と,蒸したバスタオルをビニール袋に入れて貼用する乾熱法を,日を変えて実施した。生理的反応は脳波,心拍変動,深部体温,心理的反応はVAS,POMS,気持ちよさを用いた。温罨法中の5分間をみると,湿熱法は乾熱法に比べ,温罨法中0.5分後と1分後においてHFの有意な上昇,温罨法中0.5分後においてLF/HFの有意な低下が認められた。脳波とVASに関しては湿熱法において正の相関があった。今回のような湿熱法であれば,約3分間という短時間で「気持ちよさ」を提供できる援助であると言える。
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© 2012 一般社団法人 日本看護研究学会
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