日本看護研究学会雑誌
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終末期ケアに携わる看護師のレジリエンス
─ 和文献を対象とした文献検討 ─
樽岡 美愛黒田 寿美恵
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2017 年 40 巻 4 号 p. 4_639-4_648

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抄録

目的:終末期ケアに携わる看護師のレジリエンスを和文献の知見を統合して明示する。
方法:『医中誌web』で検索を行い,15文献を分析した。
結果:【終末期患者とのかかわりあいを通して看護師としての自己価値を高める力】【終末期ケアに伴う哀傷を他者と分かちあい折りあいをつける力】【内省により自己の未熟さに向きあったうえで職務を果たそうと限界を定めずに努力し続ける力】【他者の支援を得ながら自己のケアを顧みることで最良の解決策を導く力】【過去の看護実践で得た手応えに立脚して自信を再獲得する力】など9つのレジリエンスが得られた。
結論:終末期ケアに携わる看護師がこれらのレジリエンスを獲得するためには,日々の看護実践において,死や死にゆく過程・人生の最期のあり方に対する価値観の転換,看護実践に対する内省の習慣化,自己の未熟さに直面したうえでの自己研鑽,他者理解力の獲得,人間関係構築力向上のための努力を継続的に行う必要がある。

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© 2017 一般社団法人 日本看護研究学会
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