日本看護研究学会雑誌
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神経難病の子どもを長期にわたり在宅で養育する親の経験
落合 順子前田 ひとみ
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キーワード: 養育, , 子ども, 質的研究
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2018 年 41 巻 2 号 p. 197-208

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抄録

 小児期から成人期移行への医療体制において,家族を中心とした包括的な医療を提供することが求められており,そのためには長期にわたる家族の経験を理解する必要がある。
 本研究の目的は,思春期に神経難病が明らかになった子どもの成人期に至るまでの,父親と母親の養育の経験や夫婦としてのあり方を当事者の視点に立ってありのままに記述することとした。
 データは非構造的インタビューにより収集し,ライフストーリー研究を参考に質的記述的に分析を行った。
 本稿が対象とした夫婦は養育への向き合い方にいくらかの違いはあったが,互いに支えあって現実に沿って長期にわたる養育を続けていた。その過程における経験から,医師や看護師をはじめとする医療職者の,患者や家族へのかかわり方への反省的な見直しが必要であることが示唆された。

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© 2018 一般社団法人 日本看護研究学会
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