日本看護研究学会雑誌
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「慢性疾患をもつ子どもの病気認知」の概念分析
鈴木 美佐泊 祐子
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2020 年 43 巻 4 号 p. 4_745-4_756

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抄録

本研究の目的は「慢性疾患をもつ子どもの病気認知」の概念分析を行い,構成要素と定義を明らかにすることである。
Rodgersの概念分析の手法を用いて39件の文献を分析した結果,「慢性疾患をもつ子どもの病気認知」について「疾患に伴う症状の変化を身体感覚として知覚し,病気に伴う制限・制約そのものを包含した体験を病気としてとらえながら,病気に伴う不確かであいまいな情報を意味づけ解釈すること」と定義した。慢性疾患をもつ子どもの病気認知の特性として,先行要件・属性・帰結全てが発達段階による影響を受けていること,慢性的な経過の中で動的な変化を伴いながら次の発達課題につながっていることがあげられた。
今回,慢性疾患をもつ子どもの病気認知の構成要素を明確化したことにより,幼少期からの慢性疾患児とその養育者への支援の方向性の検討への示唆が得られたと考える。

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© 2020 一般社団法人 日本看護研究学会
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