日本看護研究学会雑誌
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プレホスピタルケアに従事する看護師の首尾一貫感覚と多職種連携の実践能力との関連
山田 春奈古賀 明美川久保 愛武富 由美子
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2024 年 46 巻 5 号 p. 5_839-5_847

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抄録

目的:プレホスピタルケア(以下,PC)に従事する看護師のSOC(首尾一貫感覚)と多職種連携の実践能力との関連を明らかにする。方法:全国58のドクターヘリ基地施設でPCに従事する看護師を対象に,個人属性,SOC,多職種連携の実践能力を無記名自記式質問紙で調査した。結果:36施設の132名を分析対象とした(有効回答率46.3%)。SOC総得点56.8(SD=10.8)点,把握可能感21.8(SD=5.1)点,処理可能感16.3(SD=4.0)点,有意味感18.7(SD=4.0)点であった。多職種連携の実践能力114.4(SD=12.2)点であった。SOC総得点(r=.38,p<.01),把握可能感(r=.39,p<.01),有意味感(r=.35,p<.01)と,多職種連携の実践能力の間には弱い正の相関があった。結論:多職種連携の実践能力の高さが把握可能感と有意味感を高める可能性が示唆された。

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