日本看護研究学会雑誌
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パートナーシップ・ナーシング・システムが経験3年以下の看護師の自律性,看護実践能力の成長に与える影響
高田 望
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論文ID: 20211118163

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抄録

目的:PNSが看護師の自律性および看護実践能力に与える影響を明らかにすること。方法:PNS実施・未実施施設の各3施設で一般病棟に勤務する経験年数3年以下の看護師を対象に質問紙調査を実施した。質問項目は,基本属性,PNS実施の有無,自律性,看護実践能力だった。PNSしか経験のない看護師(PNS群)192名とPNSの経験がない看護師(非PNS群)121名の自律性および看護実践能力の得点を比較した。結果:自律性では,自律的な臨床判断,働き方の裁量の因子でPNS群が有意に低く,業務の独立性では2群間の差はなかった。自律的な臨床判断ではPNS群のスコアの分散が非PNS群と比べて有意に大きく,得点のばらつきが大きかった。看護実践能力は2群間に差はなかった。結論:PNSが看護師の自律性の育成を阻害する可能性があること,自律性の低い看護師がPNS実施施設を選ぶ可能性があることが示唆された。

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