日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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一般演題:口演2
肉芽腫性皮膚疾患の病変部における intermediate/non-classical monocytes の浸潤形態
末木 博彦北川 真希北見 由季渡辺 秀晃
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2015 年 35 巻 Suppl1 号 p. 56-4

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抄録

末梢血単球は classical monocytes (CD14+ CD16-), intermediate monocytes (CD14+ CD16+), non-classical monocytes(CD14dim, CD16+)に分類される。 サルコイドーシスでは末梢血中に intermediate monocytes が増 加するが, 皮膚病変における検討はない。サルコイドーシス, 顔面 播種状粟粒性狼瘡, 環状肉芽腫の各5例の生検皮膚組織を対象と した。抗CD14抗体, 抗CD16抗体を用いた免疫染色, CD14/CD16, CD16/CD56, CD16/CD68, CD16/CD11c, CD16/Factor XIIIa の 蛍光抗体二重染色を施行。いずれの疾患でも肉芽腫内では CD14+ CD16+, CD14- CD16+ 細胞が主体であったが, CD14+ CD16- 細胞 も肉芽腫辺縁部を中心に混在していた。肉芽腫内には CD16+ C56+ 細胞, CD16+ Factor XIIIa+ 細胞はなかった。CD16+ 細胞の大多数 は CD68+ であった。CD16- CD11c+ 細胞は肉芽腫の中央部にみら れ,CD16+ CD11c- 細胞と混在していた。

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© 2015 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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