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日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
Vol. 36 (2016) No. 1_2 p. 59-62

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http://doi.org/10.7878/jjsogd.36.1_2_59

総説

 皮膚科におけるサルコイドーシス診療の目標は,皮疹を治療することと,病理所見を得やすい皮疹を発見して組織診断(「確実」診断)へ寄与することである.サルコイドーシスの皮膚病変は結節性紅斑と瘢痕浸潤,皮膚サルコイドに分類されている.その中で顔面の結節型や局面型皮膚サルコイド,広範囲の皮膚病変は,QOLの低下が認められており積極的な治療が望まれる.サルコイドーシスの皮膚病変治療の基本は外用治療で,副腎皮質ステロイドとタクロリムス(保険適用外)が用いられている.両薬剤とも,先発医薬品と後発医薬品を比較すると主薬は同一であるが基剤が異なるため,同じ効果を期待できない可能性や,使用感の差,刺激感の出現などの副作用の発現頻度などが両医薬品で異なることを理解して使用する必要がある. 他科から皮膚科に紹介を受けたサルコイドーシス患者と,皮疹を主訴に直接皮膚科を受診した患者それぞれの皮疹を比較すると,紹介患者では目立たない皮疹が多く,皮膚病変を発見するためには全身の皮膚を丁寧に診察することが皮膚科医に求められる.また,紹介を受けた時に明らかな皮疹がなくても,異時性に皮疹が出現することがあるため皮膚科的定期診察を行うことが重要である.

Copyright © 2016 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会

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