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日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
Vol. 36 (2016) No. 1_2 p. 67-71

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http://doi.org/10.7878/jjsogd.36.1_2_67

症例紹介

 50歳女性.200X年(39歳時)に胸部X線で両側肺門リンパ節腫脹を指摘.顎部の皮疹の生検より類上皮細胞肉芽腫を認めサルコイドーシスと診断された.200X+11年7月頃から下肢の持続痛が出現.下肢MRIでは両側大腿四頭筋にびまん性の異常信号を認めた.皮膚生検では真皮深部にある小動脈にフィブリノイド壊死を伴う血管炎と皮下に類上皮細胞肉芽腫を認め,筋生検では筋炎の所見を認めた.皮膚型結節性多発動脈炎とサルコイドーシスとの合併と診断し,プレドニゾロン60mgにて治療を開始し症状は改善した.しかしステロイド減量中に両下肢の膝窩動脈以下の高度狭窄を認め,ステロイド,免疫抑制剤の増量を行ったが症状は改善せず,右足は一部壊死し潰瘍化した.血管外科にて経皮的血管形成術を施行した結果,血流の改善を認め,下腿の温存が可能となった.サルコイドーシスに結節性多発動脈炎を合併した報告はなく,稀な症例であり,サルコイドーシスと膠原病の合併,特に血管病変を評価する上で重要な症例と考えられた.

Copyright © 2016 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会

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