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日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
Vol. 36 (2016) No. 1_2 p. 73-77

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http://doi.org/10.7878/jjsogd.36.1_2_73

症例紹介

 症例は78歳,女性.14年前に近医でぶどう膜炎を指摘され当科を受診し,経気管支肺生検と前斜角筋リンパ節生検にて非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め組織学的にサルコイドーシスと診断された.診断後は眼サルコイドーシスに対して点眼薬で治療された.その後,13年間無症状であったが,最近になり少しずつ増大する右頸部腫瘤を自覚し当院耳鼻咽喉科を受診した.頸部CTで右顎下~頸部に最大径2 cmのリンパ節を複数認め針生検(FNA)を施行した.巨細胞と類上皮細胞の集塊を認め,サルコイドーシスに矛盾しない所見であり経過観察されたが,その後も頸部リンパ節は増大したため精査目的に当科入院となった.頸部リンパ節に対し手術的生検が施行され,組織学的に壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫を認め,結核菌PCR検査が陽性であったため結核性頸部リンパ節炎と診断した.抗結核薬による治療を開始し,リンパ節病巣は速やかに縮小した.サルコイドーシスの経過中に結核性頸部リンパ節炎を合併した症例を経験したので,文献的考察を含め報告する.

Copyright © 2016 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会

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