日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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症例報告
両肺の自然気胸を反復したサルコイドーシスの1例
小玉 賢太郎角 俊行高橋 洋平吉川 匠多屋 哲也森 勇樹宮島 さつき高橋 守千葉 弘文山田 玄高橋 弘毅
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2018 年 38 巻 1_2 号 p. 66-70

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抄録

50歳代,女性.健診の受診歴はない.約1カ月間持続する乾性咳嗽を主訴に近医を受診し,胸部CTで間質性肺炎が疑われたため当科へ紹介となった.反復する左気胸を認めるため入院.治療と診断を兼ねて手術を施行し,切除肺の病理組織所見で広義間質の線維化と肺胞壁断裂による気腫性囊胞,非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め,サルコイドーシスと診断した.その後も,両肺の気胸発症を繰り返し,間質性陰影の進行と呼吸困難の出現により,ステロイド療法を開始した.治療により間質性陰影は改善傾向を示すも,気腫性囊胞の形成が抑制されず,気胸を繰り返し発症した.気胸を伴うサルコイドーシスのステロイド治療を考慮するうえで重要な症例と考えられ,報告する.

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© 2018 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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