J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

日本ペインクリニック学会誌
Vol. 24 (2017) No. 1 p. 55-59

記事言語:

http://doi.org/10.11321/jjspc.16-0027

症例

症例1は56歳,女性.右肩腱板断裂修復術後から右肩の痛みと関節可動域(ROM)制限が1年9カ月残存し,薬物治療や神経ブロック治療を行っても改善しなかった.右肩甲上神経にパルス高周波療法(PRF)を施行したところ,ROM制限は著明に改善し,痛みも徐々に軽快した.症例2は79歳,女性.約9年前の人工膝関節置換術(TKA)後から左下腿と膝の痛みを自覚し,膝の屈曲制限が残存していた.左伏在神経にPRFを行ったところ,直後から良好な鎮痛が得られ,膝関節の屈曲制限も著明に改善した.1カ月後に痛みが再燃したため,再度伏在神経にPRFを行い,痛みは消失した.症例3は73歳,女性.5年前のTKA後から左下腿前面にアロディニアが出現し,治療抵抗性であった.左伏在神経PRFを施行し,直後からアロディニアは軽快した.3症例ともPRF直後から鎮痛効果があり,6カ月以上効果は持続している.従来の治療で改善しなかった遷延性術後痛に対し,末梢神経PRFが有効であった上記3症例について文献的考察を加え報告する.

Copyright © 2017 一般社団法人 日本ペインクリニック学会

記事ツール

この記事を共有