1994 年 1 巻 1 号 p. 74-79
1984年から1992年までに関東逓信病院ペインクリニック科を受診した鼻アレルギー患者から, 無作為に396名を抽出し葉書によるアンケート調査を行った. SGB治療は60.0%の有効率を示し, この割合は季節性症状の患者では67.3%と通年性患者に比べ有意に高かった. SGB治療有効群と無効群の間に治療回数の差はなかった. また通年性症状のSGB治療有効群で, 治療回数と有効期間の相関は乏しいと考えられた. SGB治療は患者評価の高い治療法であるが, これを受けられる医療施設が少ないことが患者利益を損なっている可能性が示唆された.