日本ペインクリニック学会誌
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Physician-imposed immobilization 後に発症した complex regional pain syndrome type I症例の検討
早助 弓子福永 智栄西村 明子
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キーワード: 不動化, 理学療法
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2004 年 11 巻 4 号 p. 448-452

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抄録

Complex regional pain syndrome (CRPS) の発症メカニズムは不明であるが, 不動化がCRPSの発症原因や悪化の要因になっていると報告されている. 今回, ギプス・装具・安静の指示などの医療処置による不動化, physician-imposed immobilization がCRPS type Iの発症または悪化に関与したと推測された3症例について報告する. 3症例のうち, 医師による安静の指示が1例, ギプス固定によるものが2例であった. 安静期間は8週間から12週間であった. 医療従事者は, 不動化がCRPSの発症や悪化の一因になりうることを銘記し, 不要な安静の指示や処置は避けるべきである.

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© 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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